世の中にはたくさんの高校がありますが、
その中には普通科だけではなく、
専門科目系の高校が存在しています。
で、こういった専門科目系の高校って
一体なにをしていて
どういう感じなのかが
まったくわからないんですよね。
ちなみに僕はその中でも工業高校に
通っていたんですが、
しっかり下調べをしなかったせいで
理想と現実のあまりの違いっぷりに
驚かされました。
そこで今回の記事では、
僕が実際に工業高校で驚いたこと、
少しがっかりしたことなんかを
伝えていこうかと思います。
工業高校に行こうか迷っている人や
工業高校に興味がある人は
少し参考にしてみてください。
※もちろん高校により差がありますので
その点はご了承ください。
女子が少ない
これはけっこう有名ですが、女子は少ないです。
もちろん科目によって多い少ないがありますが、
ひどいと少ないどころか0人だったりします。
青春=異性との交流という人はその手のことが
あまり望めませんので注意しましょう。
ですが…
- 女子なんか必要ねぇ!
- 他校との強力なコネクションがある
- 出会いは自分でなんとかできらぁ
こういった人であれば問題はないかもしれませんね。
パソコンが1人1台じゃなかった
工業科目にパソコン?って
思うかもしれませんが、
図面を設計したり、機械を動かすプログラムを
打ち込んだりするのに割と使うんですよね。
にも関わらず、僕のいた高校では
授業で1人1台パソコンが与えらず
3人1台というびっくりな環境で
授業を受けていました。
しかも使用するパソコンも先生が
廃品から再生させたものだったらしく
2度驚かされました。
「工業高校なんだし設備も豊富でしょー」
なんてのんきに考えていたら
思わぬしっぺ返しをくらうかもしれません。
せっかくの実習も準備にほぼ時間を費やす
工業科目という専門性のある分野なので
当然ながら実習作業があるんですよね。
そのときに実習時間の大半が準備に
費やされます。
ふつうに考えれば当たり前なんですけど
特に入って間もないころだと
段取りをスムーズに行うことができなくて
「いまからだと実際の作業時間20分も無いけど…」
なんてことがよくありました。
でもって特にひどかったのが、
火で熱した金属を
ハンマーで打ち付けて加工していく
鍛造実習をする事前準備として、
「みんなで協力してまずは火をおこせ」
と先生から指示が下ったわけですが、
高校生にあがりたての子どもに
効率のいい火おこしなんてできるわけもなく
苦労に苦労を重ねてやった結果…
2時間の実習のうち1時間を火おこしに
消費しました。
とはいえ自分たちで何でも段取りするという
段取り地獄を経験したことで、
仕事前の段取りが大事だということを
認識することができたのかもしれません。
工具を手に持った整備なんてほぼなかった
なーんか工業系と聞くと
機械を整備したり、工具を扱ったり、
いわゆるネジやボルトを締めたりする作業が
多そうなイメージあったりしますよね。
たしかにあることにはあるんですが、
僕が通っていた高校だと
ドライバーやペンチなどの
いわゆる工具と呼ばれるものを
まともに使った授業は高校3年生での
軽自動車のエンジン分解が初めてでした。
じゃあ結局それまで何をしていたの?というと
産業機械や設備の動かし方を集中的に学んでいて
溶接したり、鉄を削ったり、穴を開けたり、
鉄工所みたいなことをやってたわけです。
とにかく機械・設備を動かして作業が
できるようになるのが大事だったので、
イメージとしては自動車の教習所と一緒ですね。
とりあえず安全に動かせる技術が
身に付けばOKって感じでした。
というわけで
「俺はバリバリ手を動かしてメンテナンスしたい」
そういう人がイメージだけで工業高校を選ぶと
「ちょっと思ってたのと違う」ってことに
なりかねないので注意しましょう。
なんだかんだ言いましたが…
まぁなんだかんだ言いましたが、
結局のところ工業高校ってところは
入るまでわからんことだらけです。
なので同じ気持ちを抱える人はいますし、
みんなでなんだかんだ協力しあって
割と何とかやっていけるんですよね。
実習で基本的な技術が身に付く人
工業系の部活に入って更に技術を磨く人
初歩的なことも身に付かない人
いろんな人がいましたが、
みんな卒業までいけましたから
何とかなったと言えるでしょう。
この記事でもあれこれ伝えましたが、
理想と現実の違いが大きすぎると
僕のような目にあうかもしれないので、
過度な期待はやめておくか
自分が重視したいことに対しての
下調べをすれば
割とおもしろく通えるのではないかと
思います。
なにかの参考になれば嬉しいです。
おわり。